ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K216
音の線を細く軽めに演奏する独奏ヴァイオリン ビブラートで揺れる左手の動きに注目
音の線を太く重めに演奏する独奏ヴァイオリン ビブラートで揺れる左手の動きに注目
- ♪アンサンブル解説
- ヴァイオリン協奏曲はフルオーケストラだと10本もの伴奏ヴァイオリンを相手に演奏することになります。第二ヴァイオリンを加えると20本にも及びます。独奏ヴァイオリンはこの音に紛れることなく確固たる独奏楽器として演奏しなければなりません。そこで考え出された演奏技法がとも言えるのがビブラートです。ヴォーカルにおけるヴァイブレーション唱法と同様の効果で音は豊かに大きく広がります。そのため18世紀においては通常ビブラートは独奏楽器等、特別の場合にしか使用しませんでした。しかし現代のオーケストラでは楽譜に指示がないにもかかわらず常に使っています。そのぶんヴァイオリン独奏者には名器をを使ったレベルの高い演奏技術が必要となってくるのです。